人気キャラクター「ちいかわ」。テレビアニメやグッズ展開でも話題になっているため、根強いファン層が存在します。そんな「ちいかわ」の関連DVDが、株式会社ハピネットの株主優待品として提供されていることをご存じでしょうか?
私は2025年、ハピネットの株主優待でこの「ちいかわDVD(第3巻・第4巻)」を選択し、到着後、メルカリに出品することにしました。しかし、出品直後に思わぬ壁にぶつかります—“同じ商品を出品している人がいる”という事態です。
この記事では、株主優待品としての「ちいかわDVD」の実際の売れ行きや価格変動、他の優待品との比較、そして出品時の注意点など、リアルな体験をもとに詳しくご紹介します。
ハピネットの株主優待とは?ちいかわDVDがもらえる仕組み
株式会社ハピネットは、バンダイナムコグループに属し、主に玩具・映像・ゲームソフトの流通を担う企業です。年1回(3月末権利)の株主優待として、自社取り扱いの商品の中から選べるカタログが届きます。
2025年の優待カタログでは、子育て世代やキャラクター好きには嬉しい商品が多数ラインナップ。その中でも私が選んだのが、「ちいかわDVD 第3巻・第4巻セット」でした。人気アニメということもあり、「メルカリで高く売れるのでは?」という期待もあって選びました。

ところが、優待品が届いた6月中旬にメルカリで検索してみると、「ちいかわDVD(第3・4巻)」がそこそこ出品されていることに気づきました。
「やはり、皆考えることは同じか……」
商品ページをチェックしてみると、価格はおおよそ1,800〜2,200円の間で取引されており、最も多く売れていたのが2,000円台前半でした。
私が最初に設定した価格は2,800円。「人気作ならこのくらいで売れるだろう」と見込んでいたのですが、現実は厳しく、全く“いいね”も付かない状態が続きました。
仕方なく、7月中旬に2,000円に値下げ。ようやく“いいね”がつきはじめるも、それでも購入には至らず。そして8月に入り、最終的に1,800円に価格変更をしてようやく売却に成功しました。
当初想定より1,000円ほど安い売却額にはなりましたが、それでも現金化できただけ、よしとしました。
この経験から感じたのは、株主優待品として人気キャラクターのアイテムを選んだとしても、「メルカリ市場における供給過多」は十分に考慮しなければならないということです。
一方、ゲームソフトは高値傾向!恋愛ゲームが3,000円で売れる理由
ちなみに、ハピネットの株主優待ではもう一つ気になる商品がありました。それがNintendo Switch用ソフト「恋愛ゲーム 泡沫のユークロニア」。
こちらもメルカリで相場を調べたところ、なんと3,000円で売れていたのです。ちいかわDVDよりも圧倒的に高値。
考えられる理由は次の通りです。
- ゲームソフトは“新品での購入価格”が高いため、中古でも需要がある
- 「泡沫のユークロニア」は乙女ゲームとして一定のファン層があり、コアユーザーが中古でも手に入れようとする
- DVDとは違い、サブスクで代替できない(=パッケージとしての価値が残る)
これに対して、ちいかわDVDは「第1巻、第2巻ではなく、途中の第3・4巻」であるため、シリーズ全体を集めたいコレクターでなければ敬遠されがち。また、ちいかわアニメはAmazon PrimeやU-NEXTなどのサブスクリプションでも視聴可能なため、「わざわざDVDで集める必要はない」と判断するユーザーも多いと感じました。
株主優待を“メルカリ前提”で選ぶときに意識したい3つのポイント
今回の出品を通して、次回以降の株主優待選定時に意識したいと思ったポイントをまとめておきます。
- ライバルの多さを想定する
SNSやブログなどで「この優待が届いたよ」と紹介されているものは、そのままメルカリにも大量に出品される傾向があります。あらかじめメルカリで検索をして出品数と価格帯を把握しておくことが大切です。
- サブスクで代替できるかを考える
DVDやBlu-rayは、配信サービスで観られる場合、需要が大きく下がる可能性があります。“現物でしか楽しめないもの”に価値が出やすいです。
- ゲームソフトは比較的安定して売れる
ゲームソフトは使用後でも比較的高値で取引される傾向にあり、資産価値としても安定しています。特に人気タイトルは根強い支持があります。
まとめ
株主優待を“現金化”目的で選ぶなら事前リサーチは必須
今回は、ハピネットの株主優待でもらった「ちいかわDVD」のメルカリ出品を通じて、想定より低価格での販売となった実体験をお伝えしました。
株主優待は本来、自分や家族で楽しむことを目的とした制度ではありますが、メルカリなどを活用して“現金化”するという選択肢も十分に存在します。しかしその場合、出品者側としての視点や市場調査が欠かせないということを改めて実感しました。
これからハピネットを含む優待銘柄の購入や、優待品の選定をされる方は、ぜひ「売れるかどうか」も視野に入れて慎重に選んでみてください。