9月に入り、暦の上ではすでに「白露」を迎え、朝晩は涼しさを感じる時期となりました。とはいえ、2025年の9月上旬は連日のように猛暑日が続き、体感的には、まだ真夏のようです。そんな中でも世の中は慌ただしく動いています。
例えば、9月8日にはプロ野球で阪神タイガースがセ・リーグを制覇し、ファンにとっては待ちに待った喜びの日となりました。また、大リーグでは大谷翔平選手が第48号ホームランを放ち、ホームラン王争いは熾烈を極めています。政治の世界でも石破首相が辞任を表明するなど、国内外で大きなニュースが飛び交う一日でした。
このように世の中はめまぐるしく変化していますが、私自身の暮らしの中で注目しているのは「家庭菜園」。特に、人参の成長を日々観察するのが楽しみになっています。
8月下旬から9月上旬にかけての人参の成長
(8月30日の様子)
私の家庭菜園では、夏の初めから秋にかけて人参を育てています。人参は春まきと秋まきが可能な作物ですが、今回挑戦しているのは夏に種をまいて秋にかけて収穫するパターンです。
8月下旬から9月上旬にかけて、日差しの強さに負けることなく順調に成長していると感じます。日に葉っぱが大きく成長し、今ではしっかりとした緑色の葉が茂り、畑を彩っています。
しかし、成長の中で気になる点が2つあります。
一つ目は「葉の広がり方」です。通常、人参の葉はある程度真っ直ぐ上に伸びますが、我が家の人参は重さに耐えきれないのか、葉が横に広がり頭を垂れるような状態になっています。
最初は「病気ではないか?」と心配になり、ネットや園芸書で調べてみました。すると、葉が広がるのは必ずしも悪いことではなく、根がしっかりと成長している証拠である場合も多いようです。特に栄養が十分に行き渡ると葉が茂りやすく、その重さで横に広がることもあります。
ただし注意が必要なのは、葉の色が黄色く変色していたり、茎が軟弱になって倒れている場合。この場合は病気や害虫被害の可能性もあるため、早めに原因を確認することが大切です。幸い、我が家の人参は葉の色も濃い緑で、全体的に健康そうなので、今のところ大きな問題はなさそうです。
二つ目に気になるのが「収穫時期」です。家庭菜園初心者にとって、一番悩ましいのは「いつ収穫すればベストなのか」という点ではないでしょうか。
調べてみると、人参の収穫時期の目安はおおよそ種まきから100〜120日後。ただし、気温や品種によって多少前後します。また、実際には「葉の付け根部分(肩)が土から顔を出して直径3cmほどになった頃」が収穫適期とされます。
我が家の人参も、葉の根元あたりが少しずつ盛り上がってきました。まだ直径は小さいように見えるので、もうしばらくは成長を見守ろうと思います。小ぶりなうちに収穫して「ベビーキャロット」として楽しむのも一つの方法ですが、できれば大きく育てて甘みの増した人参を味わいたいものです。
ちなみに、我が家の人参の収穫時期は、7月下旬に種をまいたので、11月上旬頃が収穫時期と考えています。
家庭菜園で人参を育てるポイント
今回の経験を通じて、改めて人参栽培の基本的なポイントを整理してみました。これから人参栽培に挑戦しようと考えている方の参考になれば幸いです。
- 土作りが重要
人参は根菜類なので、土の状態が収穫の出来を左右します。石や固い土の塊があると根が分岐してしまうため、深くまで耕し、ふかふかの土壌を作ることが大切です。 - 間引きをこまめに行う
発芽率が高いので、密集すると栄養不足になります。葉が重なってきたら、元気な株を残して間引きましょう。 - 水やりの加減
乾燥しすぎは発芽不良の原因になりますが、過湿も根腐れの要因になります。表面が乾いたらたっぷり与える、というリズムが理想です。 - 害虫対策
人参シンクイムシなどの害虫は葉や根に被害を与えることがあります。防虫ネットを活用すると安心です。 - 収穫のタイミングを見極める
前述のように、葉の付け根部分が太り始めたら収穫のサイン。試し掘りをしながら適期を逃さないようにしましょう。
まとめ
(9月16日の様子)
季節の移ろいと家庭菜園の楽しみ
9月上旬は、世の中のニュースも日々大きく動く時期ですが、家庭菜園に目を向けると日々の成長が確かな喜びを与えてくれます。猛暑の中でもすくすく育つ人参を観察しながら、収穫の日を楽しみに待つ時間は、家庭菜園ならではの贅沢なひとときです。
今後も人参の成長を観察しつつ、収穫の瞬間を記録していきたいと思います。そして実際に収穫できた際には、どんな味わいだったのか、調理法やレシピも含めてお伝えできればと思います。
家庭菜園は、ただ野菜を育てるだけでなく、日々の生活に「小さな変化」と「大きな楽しみ」をもたらしてくれるもの。これから秋が深まるにつれて、人参だけでなく他の野菜の成長記録も追いかけながら、季節を感じていきたいです。